俺を離そうと、

コイツは腕を振った。



その拍子だった。

コイツの手から

ナイフが落ちた。

無意識に、

そのナイフを俺は

必死に部屋の遠くに、

思いっきりシュッと飛ばした。

コイツがすぐにナイフを

手に取ることが

出来ないくらいの所まで。




「あっ…!」



「これでもう

 自殺出来ねェぞ…‼」




それはそれは

大層なドヤ顔を

かましてやった。

そして、

天窓からの

視界の死角となる場所に

コイツを抱えて

連れて行く。