女は携帯で大声で話してて

暗い陰の中に居るもんだから、

後ろの影に

微塵も気づいていなかった。



それに対して男の方は

女の後ろに

ぴったりとくっついていて、

音をたてずにじっとしている。



一緒にいるわけじゃない。

確信した。




「キモっ…!何だアイツ…⁉」



「スっ、ストーカー…?」




その謎の男の正体は、

女が電話を切った後で

知ることとなった。