「結局、犯人の目星は

 つかないままかぁ…。」




そう呟きながら、

姉貴が

ものすごいだらけ様で

ソファの上で

テレビを見ている。

でっかい飴は

口に突っ込んだまま。

棒の部分が

口からはみ出ている。




「…私なりに

 考えてみたんだけどね。」




無言だった俺に

自分から

話題を出してきた。