兄貴、また帰ってこねーのかな。



そんなことを考えながら。



次の日は特に何もなく終わった。



本当に。


ただ、普通に。



そして迎えたキャンプ当日。



学校に着くと、カバンをあさっている神田がいた。



「何がないんだ?」


「キャンプのしおり」



俺と目も合わせずそういった。