カチンときて振り返るあたし。 そこには二人の男の子。 右の男の子は背の高い優しそうなキレイな顔の男の子。 左の男の子はあたしと変わらないくらいの身長。 顔立ちはいいけど呆れたとでもいいたげな表情をしてる。 さっきの生意気発言をしたのは このチビ男だな。 「ならもっと早くくればいいじゃない」 あたしはこの言葉を残し、有紗の腕をつかんでずんずんと教室までの廊下を突き進んだ。