みかは有紗に案の定チビ男のことを話した。


「えーっ、やっぱ仲いいじゃん!」


有紗は目をキラキラさせて言う。



「仲良くないよ!

 ほら、二人ともかえろかえろ!」



二人の背中をおして、靴箱までいく。


二人は「えー」なんて言ってるけど。




あたしはやっぱりこの空気が苦手。


好きな人とかわかんないし。



「そーいえばさ」



上靴からローファーに履き替えている時有紗が口を開いた。



「キャンプの用意、どうする?

 急だし、買いそろえるものとか

 あるでしょ?」