清々しい朝。


あたしは最寄駅までの道を走って行った。




駅の改札口に着くと見慣れた後姿があった。


幼稚園からの親友、森田有紗(モリタ アリサ)だ。


美人で勉強ができてしっかり者の有紗は


小学校の頃から男子からも女子からも人気者だった。


あたしはそんな有紗が大好きで誇りに思ってる。



「有紗~」


「あ、おはよう夏希。制服似合ってるね」



振り向いて笑顔でそういう有紗の方が


この可愛い制服が似合っている。


あー、可愛いな、有紗。


そんなことを思いながら3番ホームへと続く階段をのぼった。