夏の恋に約束



「痛い…」



何とか、お祭りの場所まで来たけど、慣れない下駄に、靴づれをしちゃった。



しかも、走ったせいで、浴衣が着崩れしてる。



「はぁ。もう最悪」



人混みを避ける様に、神社の境内に座り込んだ。


赤くなってる足を見ていると、情けなくなってくる。



「大地、彼女とどうなったかな?」



あの驚き様からして、彼女は突然来たんだろうな。