夏の恋に約束



「柚香!待てよ!」



大地の呼びかけも無視をして、出来る限り走った。



私は彼女じゃない。


彼女を裏切ってる、サイテーな女。



それを、身を持って痛感しちゃった。



私に泣く権利なんてないのに、何でこんなに涙が溢れてくるの?