夏の恋に約束



今日ばかりは、夜でも人が多い。



自然と手を繋いで、歩いていると、大地が話しかけてきた。



「可愛いじゃん」


「えっ?可愛い?」


「おう…。可愛い」



恥ずかしそうな大地は、私を見向きもしない。



だけど、嬉しくて、クスッと笑った時だった。



「大地?」



後ろから、女の子の声がした。