夏の恋に約束



大地――?


まさか、そんな事を言われるなんて。


「話しやすくて、自分の気持ち、ちゃんと言えて…。楽しい」



ゆっくりと、大地はそう言う。



「そんな柚香に、いつの間にか惹かれてた」



夏なのに、涼しい夕方の風が、私たちに吹き抜ける。



「大地、私もいつの間にか、側にいて欲しいって、思ってる…」