夏の恋に約束



大地の彼女へ、そしてユウくんへ、罪悪感はあるけど…。



大地がいてくれて、良かった。



「柚香の手、小さいな」

そう言って笑いながら、大地は私の指に、自分の指を絡ませた。



「これじゃ、恋人繋ぎじゃない?」


「いいだろ~、別に。それとも、やっぱやめる?」


「…、やめない」


けっこう意地悪なんだから。


大地は、笑いながら私を 見た。