夏の恋に約束



だって、これ以上、大地に心配をかけられない。

それに、私もしっかりしなくちゃ…。



「手、繋いでいい?」


「えっ!?」


こんな時に、何を言ってるのよ。


「ちょっとは、落ち着くかなと思ったけど、余計落ち着かないか」



そう言って、大地は苦笑いをした。


私の為…?



どこか抜けてる優しさ。

それが大地なんだって、ちょっとずつ分かってきたかも。



「大地、手を繋いで…?」