――ピーポー、ピーポー…。 ―――― ――― 「軽い熱中症ですね」 病院で、おばあちゃんは、そう診断された。 今は、意識も戻って、私と大地にお礼を言えたくらい、元気になってる。 「良かったな、柚香。ばあちゃん何ともなくて」 「うん…。ありがとう、大地」 まだ、奮えが止まらない。 突然の事過ぎて、すっかり動揺しちゃった。 「とにかく、おばさんたちも来たし、オレらは帰るか」 「うん…」