大地の後ろを、走りながらついて行く。 今日は、お父さんとお母さんがいない。 家には、私と大地、それにおばあちゃんだけだった。 「おばあちゃん!?」 家の中に、おばあちゃんが倒れてる姿が見えた。 「どうしたの!?大丈夫?」 慌てて駆け寄ったけれど、意識がない。 「おばあちゃん!!」 「柚香、早く救急車だ!」 取り乱す私に、大地は力強く言った。 「早くしろ!」 おばあちゃんを抱えながら、大地が叫ぶ。 「う、うん」