夏の恋に約束



薄暗い中で、大地の顔はよく見える。


「そんな…、急いで帰らなくても」



「だって、さっきも柚香言ってたろ?


「あれは…、つい…」



大地とは、ほとんど初対面だし、お互い彼氏も彼女もいるのに…。



寂しいって思っちゃう。


「やっぱり、いてよ。私、苦手なの。こういう天気とか、暗い場所とか…」