夏の恋に約束



「悪かったって」


「もう、いい。忘れてよ」


電気は復旧されず、懐中電灯だけの明かりの中で、私は布団に潜り込んだ。



隣で、大地も横になっている。



ユウくんにだって、裸は見せた事がないのに。



「柚香。半分は、タオルで隠れてたからさ」


「もういい!!」



だいたい、赤の他人の男女が、同じ屋根の下にいるのが大問題よ。



相変わらず、風は強いし、雨はひどいし…。


何もかも最悪。