夏の恋に約束



良かった~。


とにかく着替えなきゃ。


「ここか?」


「え?」


懐中電灯の、ほのかな明かりが差し込んだと思ったら、大地の姿が目に入った。



「あっ!悪い。風呂だったのかよ」



少し恥ずかしそうな顔で、懐中電灯を渡してくれた。



「み、見た…?」


「ごめん。しっかり見えた」



イヤーッ!!



「もう!大地は帰ってよ!」



そんな私の叫び声が、家中に響き渡ったのだった。