夏の恋に約束



すると、大地は小さいため息をついた。



「こだわるよなぁ」


「ごめん…。そういうつもりじゃ、なかったの」


ホントだ。


私ってば、何をそんなに、こだわってるんだろ。



シュンとなって、座っている私の手を、大地は握ってきた。



「彼女だったら…って意味じゃないよ?」


「え?」



「柚香だから、こうしただけ」