夏の恋に約束



大地にそう言われて、ゆっくりと隣に座る。


本当は、この嵐が怖い。

大地が側にいるだけで、だいぶ落ち着くんだよね。


彼女も、こんな風に思ってるのかな?


「なあ、柚香。本当は、怖いんだろ?」


こんな時、彼女は素直に“うん”て言うんだろうな…。


そしたら、大地はどうしてくれるの?


そんな事を考えていたら、自然と口を出ていた。


「うん…。怖い…」