大地にそう言われて、ゆっくりと隣に座る。 本当は、この嵐が怖い。 大地が側にいるだけで、だいぶ落ち着くんだよね。 彼女も、こんな風に思ってるのかな? 「なあ、柚香。本当は、怖いんだろ?」 こんな時、彼女は素直に“うん”て言うんだろうな…。 そしたら、大地はどうしてくれるの? そんな事を考えていたら、自然と口を出ていた。 「うん…。怖い…」