夏の恋に約束



「ごめんね!突然、抱きついて」



嫌みをタップリと込めて、大地から離れようとすると、



「いいじゃん。もう少しこのままで」



そう言って、大地は私を離さなかった。


薄暗い部屋に、嵐の様な天気。



いつもとは違う雰囲気に、流されてるだけよ。



そう思うのに、“大地、離して”が言えない。


ユウくんへの後ろめたさを感じながらも、大地にドキドキしてしまった…。