夏の恋に約束



だけど、そんな私をお見通しなのか、大地はニヤニヤ笑ってる。



「素直じゃないな~」



そう言われた瞬間、突風と共に雨が降ってきた。


「キャーッ」



大きな窓ガラスを、ガタガタいわせる程の風に驚いた私は…、



大地に抱きついちゃった…。



「ほら、やっぱり怖いんじゃん」



しまった~。


と、その時、



「どうしたんだね、柚香?」


悲鳴を聞いたおばあちゃんが、駆け付けて来た。