「でも、私は彼氏がいるのに…」


もう泣きそう。


「じゃあ、遊びに来てもらえばいいでしょ?」


「そんな簡単に言わないでよ!」



私の必死の抗議も虚しく、お母さんは鼻歌を歌ってる。



もう、全然、相手にされてない。


「柚香、田舎もいいとこよ?」



「良くないわよ!」


笑顔のお母さんを、私は思い切り、睨みつけたのだった。