夏の恋に約束



まったく、もう!


おばあちゃんも、お母さんたちも、何考えてるのよ。


涼しい夜風に後ろ髪引かれながら、私は立ち上がった。



「じゃあね。おやすみ」

ユウくんにも電話しなきゃだし、大地から離れるには、寝るしかない。


つまんないけど、仕方ないか。


「なんだよ。柚香、もう寝るのかよ」


「うん。電話もしたいし、大地、また明日ね」


「じゃあ、終わった頃に行くよ」