いつからいたのだろう。 足音も何もなくて気付かなかった。 『お前、引っ越して来たんか?』 突然すぎて言葉が出ない。 『聞いてんのか?』 おーい。と私の顔の前で手を振る。 実は超人見知りな私。 目の前にいる人物は田舎町には不似合いな顔の整った男の子。 それがよりいっそう私に緊張が走る。 .