隣に君がいるから



『夕方のほうが凄いけん』




悠磨はそう言って、海を眺めた。



その横顔を私は見つめた。







『……ねぇ』






悠磨に話しかけると、顔だけをこちらに向けた。




『学校……楽しい?』





今日で夏休みは終わる。


そして、明日から新しい中学生に通うんだ。





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