解けない方程式なんて作らないで(仮)

ガラッ


『遊美…?いる?』


「いますよ」


って…当たり前か。


『ってかさーお前がまさか授業抜け出すなんてなー』


ほんと、まさかここまでやるとは。


「すいません」


『素直になったな。でもまぁちゃんとした理由があるんだろ?』


遊美の場合なきゃ絶対ありえない。


「・・・」


あんま話す気なさそうだな。


『ってかあと1週間ぐらいで期末だけど勉強してるかぁ?』


「いや…まぁ…微妙?」


変わんねーな。


『どっちだよ(笑)まっ、お前は案外努力家だからなー』


「案外ってどゆことだよ…」


この若干男気が入ってるとことかもな。


『お前数学はどーなのさ?』


少しずつ話を近づけてみる


「変わんないよ」


『それは…出来ないってことだよな?』


「うん」


やっぱりな…俺も出来ればコイツのクラスで授業してーよ。


『まぁ、わかんないことあったら俺でもいーから聞けよ!ってか家でいくらでも聞いてやるよ』


そうぢゃん、コイツに家で教えることだって出来るぢゃねーか。


言ってから気づいた。


「そしたら一生終わんないよ」


『お前な…まぁとりあえず頼るという行動を少しは取れよ』


一人で何でも解決しようとすんぢゃねーよ。


俺が心配するから。


「…はい」


あーもう!!


やっぱコイツに何があったのか気になる!!