いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「楓花ちゃん?」


すると、楓花はそっと桝田の胸に身を寄せた。


「えっ!? なっ・・・」


いきなりの楓花の行動にびっくりする桝田。


「楓花ちゃん? どうしたんや?」


「・・・・・」


楓花は何も答えず桝田の胸に顔を深く沈めた。


「楓花ちゃん・・・」


そんな楓花に桝田はそれ以上は何も聞かず、
そっとその小さな体を抱きしめた。