いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「腕相撲なんてどう?」


「腕相撲!? そんなの桝田さんが
勝つに決まってるじゃないですかぁ~!!」


「楓花ちゃんは両手でええよ。」


「ええっ!? ホントですか!?」


「うん。」


「じゃあ、やります!!」


私たちはカフェのテーブルの上で右腕を握り合った、
そして私は左手をその上に添える。


「いつでもええよ?」


桝田さんは余裕の笑顔を浮かべる。


「ホントにいいんですね?
私、けっこう力ありますよ?」


「うん、男に二言はない。」


「よ~し・・・」


私は桝田さんの手を強く握った。