いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「桝田さん!!」


「あっ、おはよう。」


私は気を紛らすように桝田さんと会った。
別に何もない、ただ二人で出掛けるだけだ。


でも悲しい心を埋めるために
桝田さんを利用しているようで胸は痛かった。


けどそれもいつしか日常の出来事になっていた。
そう、桝田さんと会うことが当たり前になってたんだ。

彼氏でもなんでもないのに会うのが当たり前で、
当たり前のようにデートをしていた。


変なことだけどまるで違和感を感じなかった。
一緒にいると楽だからかな?
でも、桝田さんはすごく良い人。

少なからず気持ちは傾いてるのか?
そんな気も時々していた。