いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

あの時の・・・女の人・・・


私は全身の血が一気に引いて行くような感じがした。


「あっ、楓花。 
この人は、藤村奈緒子さん。」


彼女は私に軽く会釈した。


ナオコ・・・


ズキン。


胸が・・・痛んだ・・・


「楓花? どうした?」


この人がナオコ・・・


楓花は彼女をじっと凝視していた。