いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「俺が相談した時覚えてるか？」


「うん。」


確か一度だけ･･･


「あの時だってずっとそばにいて話を聞いてくれた。
バイト後で疲れてるやろうに、
遅くなったら親にも怒られるやろうに、
それを承知で話を聞いてくれた、
ずっとそばにいてくれた。
その時思ってん、こんな人が
一生そばにいてくれたらなぁって。
あの時から俺はずっと楓花のことが好きなんや。」


「勝彦･･･」


「楓花、こんな時に言うのは間違ってるかもしれんけど、
やっぱり俺は楓花が好きなんや。
ずっとそばにいてほしいんや。
俺ともう一度付き合ってくれへんか？」


「勝彦･･･」


楓花の目から涙が溢れる。