「なんで今頃・・・お兄ちゃんの前に・・・?」


「あっ、偶然出会ってね・・・」


「そうじゃないです、なんでまたこうやって
お兄ちゃんと会ったりしてるんですか?」


「・・・・・」


奈緒子は目を横にやりながら何かを考えてる、
楓花はそんな奈緒子をじっと待った。


「そうだね・・・
いつかは言わないといけないもんね・・・」


「えっ!?」


言わないといけない?


「楓花ちゃん、あなたには話すわ。」


奈緒子は顔を上げ楓花を真っ直ぐ見た。


話すって・・・


「あの子は・・・将生は・・・
雄志の子供なの。」


「えっ!?」


奈緒子の口から衝撃的なことを聞かされた楓花は
言葉を失い固まった。