いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

私は会社を出ると待ち合わせ場所に向かった。


するといつものように勝彦が立っている、
そんないつもの光景がなんだか嬉しい。


ホントに勝彦は早いよなぁ~・・・
私は待たせてばっかりだ。


「勝彦!!」


「おっ、楓花!! 珍しいなぁ?」


「えっ!? 何が?」


「おまえが時間どおりに来るなんて。」


「はぁ!? 失礼やなぁ~
私だって時間は守ります!!」


「あらそう? 大人になったってわけですか?」


「はい、一応社会人ですからね。」


「フフッ。」


「フフッ。」


そういつもの会話で二人は笑った。


勝彦はいつも早く来て私を待ってくれてるんだね・・・
楓花はそんな勝彦を見て微笑んだ。