いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「まだ早いかなぁ・・・」


俺はパーキングに車を止め、
奈緒子の店の近くの本屋で時間を潰すことにした。


さすがに店を覗くことはできない、
ここでしばらく様子を見よう。


そうして俺が本屋に入りかけた時、
「お母さん、行くよ!!」
と、勢いよく本屋からまだ小さい男の子が走り出て来た。


「待って将生!!」


そしてその男の子を追いかけ女性が店から出てくる。


えっ!?


「ほら捕まえたぁ!!」


「きゃはっ!!」


母親は男の子を捕まえるとギュっと抱きしめた、
なんとも微笑ましい光景。


しかし俺はその女性を見て固まった。