いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「よしっ!! 今日はこれで終わりやな。」


俺は仕事を終え、一息ついた。


「おい雄志、明日の段取りちゃんとしとけよ!!」


すると親父が店の奥から怖い顔で俺を睨んだ。


「ああ、うん。」


くそっ・・・自分でやれや!!


なんでもかんでも押し付ける親父に
苛立ちを感じながらも
言われたとおりに明日の配達の段取りをする。


「はぁー・・・奈緒子・・・」


こんな苛立った時や落ち込んだ時は
必ず奈緒子のことを考えてしまう。


奈緒子に会いたい・・・


きっと何もかも忘れれるような
楽しい時間を過ごしたいんだ
こんな俺を癒してほしいんだ、
そしてやさしく抱きしめてほしいんだ。


でもそんな時いつも思う、
辛いことだけじゃなく、
もっと嬉しいこと二人で話せたらなぁ・・・・
俺はずっと奈緒子との
幸せの時間を夢見ていたから・・・