いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「家は前のところ?」


「ううん、引っ越したの。
でもそんなに遠くないから。」


「そう、じゃあナビお願いします。」


「了解。」


俺はエンジンをかけ車を発進させた。



車の中では奈緒子がいろいろ話しかけてくれた。
この5年間に起こったこと、
ケーキ屋さんでの失敗や、変なお客さんの話、
新しいケーキを考えてること。

それに昔、二人で行った店の話、
そんな話をしながら二人で笑った。


こんなに笑ったのはいつぶりだろう?


すごく楽しかった。


そんな楽しい話をしてるうちに
奈緒子の家に着いてしまった。