いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

そんなお兄ちゃんを見てるとつい甘えたくなる。


私だっていい大人だ、人肌寂しくなる時もある。


お兄ちゃんはないの?

あれからずっと女の人と
付き合ってないでしょ?

お兄ちゃんも男だもんね? 

ないはず・・・ないよね・・・


私はお兄ちゃんの手をじっと見つめた。


握れそうで握れない、その手・・・


でも私はその手にそっと自分の手を伸ばしてみる。


「楓花!?」


「はっ!!」


私は慌てて伸ばした手をベッド上に戻した。