いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

その日から、お兄ちゃんは必死にお金をかき集めた。


仕事先に早目の支払いを頼んだり、
親戚や友達に電話して
お金を貸してもらえるように頼んだり、
仕事を終え、夜のバイト時間までも
寝ずにお金を充てを探した。


お兄ちゃん・・・私の為に・・・


「そうですか、すいません・・・
またよろしくお願いします。」


電話越しに頭を下げるお兄ちゃん、
お金はなかなか集まらないみたいだ。


「お兄ちゃん・・・」


そんなお兄ちゃんを見て、私は思った。

こんなんじゃいけない、
またお兄ちゃんばかりに頼ってちゃいけない、
私もなんとかしなきゃ!!


なんとかしなきゃ・・・


楓花はグッと右手を握りしめた。


私にできること・・・

これしかないんだよね・・・


楓花は何かを心に決め、そっと家を出て行った。