いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「私はそんな頼りない?
私はそんな役に立たない?
こんなにお兄ちゃんのこと想ってるのに・・・」


「楓花・・・ごめん・・・」


「子供扱いせんといて!!」


楓花の目からはボロボロと涙がこぼれ落ちる。


「死にたいとか言わんといてよ・・・
死なんといてよ・・・」


「楓花・・・」


楓花は布団をギュッと握りしめ顔を埋める。


「ごめんな、楓花・・・」


雄志はやさしく楓花の頭を撫でた。