いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「ごめん・・・楓花・・・」


「・・・・・」


「とんでもないもん見られたなぁ~・・・
でも大丈夫やから、俺は大丈夫!!」


雄志はニコッと笑顔を見せる。


「ふざけんといて!!」


楓花は雄志のベッドに飛び込んだ。


「!?」


「何が大丈夫よ!! 何笑ってんのよ!!」


「楓花?」


「うそつかんといてよ!!
何、平気な顔してんの? 何笑ってんの?
あれがお兄ちゃんの本心なんやろ!?
あれがお兄ちゃんの心の叫びなんやろ!?
やのになんで隠すんよ!!
無理して作り笑いなんかせんといてよ!!」


「楓花・・・」


楓花は取り乱し叫ぶ。