いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

「楓花!?」


「何が元気よ・・・ 何が大丈夫よ・・・」


「えっ!?」


「死にたいくせに。」


「えっ!?」


雄志の顔が笑顔から血の気の引いたように青ざめた。


「お兄ちゃん、死にたいんでしょ?」


「なっ、なにを・・・」


「知ってるんやから。
お兄ちゃんが死にたがってること。」


「楓花!?」


「ごめんね、お兄ちゃんの日記、
見ちゃったんだ・・・」


「えっ・・・?」


「どこか大丈夫なの? こんなところで
数日過ごしただけで気持ちが変わるの?
こんな痛い目をしたのに気持ちが変わるの?」


「楓花・・・」


「うそつき!!」


楓花は目にいっぱいの涙を溜めていた。