いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・

日は暮れ辺りは真っ暗になった、
夜空には三日月が綺麗に出ている。


「お兄ちゃん!!」


楓花はいつものように明るく病室へ入った。


「おおっ、楓花。」


雄志もニコッと微笑む。


「調子良いみたいやね?」


「おかげ様で。」


「よかった♪ よかった♪」


楓花はそう言いながら
綺麗な花が入った花瓶に手を掛けた。


「楓花、最近デートしてるんか?」


「えっ!?」


「いや、いつもここに来てるし・・・
勝彦くんとちゃんと逢ってるんか?」


「・・・・・」


「楓花!?」


「うん?」


楓花はニコッと作り笑いを見せる。