それから数日経ったある日、
私が病院に向かおうとしたら、


「楓花。」


「あっ・・・」


勝彦に呼び止められた。


勝彦・・・


私はお兄ちゃんが入院してから、
勝彦に連絡を取ってなかった、
何回も着信があったし、メールも来てたけど
返信しないままだったんだ。



「なんで電話取らへんねん。」


「あっ・・・その・・・」


「メールも返信ないし。」


「ごめん・・・」


楓花は申し訳なさそうに俯いた。