「おはよ〜」 希未が転校してきてから、 1週間が経った。 その1週間で俺の日常は、 変わった。 「はよ」 「優樹〜、帰りのSHR終わったら、ノート貸して?コピーしたい」 希未が仕事で休んだ翌朝は。 必ずこのやりとりがある。 ……つっても今日で、 3回目だけど。 「コピーなら、しといた。はい」 「あ、ありがと…。コピーだ…「金なら、いらねぇから」」 コピー代を渡そうとする、 希未の言葉を遮った。 「え…でも…」 「大丈夫だから、もらっとけ」 「でも…」 まだごねる希未。 まったく…。