「―今度、紹介するな。あいつ、
外見はチャラいけど、まじいいや
つだから」
「………うん」
「大丈夫だって。友達として、紹
介するだけだから。……な?」
「うん。ありがと―」
―授業開始のチャイムが鳴り、
席に着くとすぐに、
隣の席の哲弥が話しかけてきた。
「……優樹」
「ん? 何?」
「最近休みすぎじゃね?単位、大
丈夫なのかよ。お前、現国と英語
以外、平均より下だろ?」
「あ〜……やべぇかも…」
出席日数は補習で
どうにかしてくれるって
話になってっけど、
テストはな〜。
―やっぱり、
そこそことらねぇと、
ヤベェのかな?
あとで希未に
聞いておこう……。