その夜、意識の奥底の方で緊急会議。 普通、片方の人格が働いている時は、もう片方の人格は眠っている。 でもどうやら私のは特別らしく、夜寝るときの数分間だけ人格同士でコンタクトをとることができる。 「―――で、昼間のはなんだったんですか?五十字以内で簡潔に説明してください」 私は翔の前に仁王立ちになって聞く。 翔はポカンと座りながら私を見上げていた。