ぱちりと目が覚めた。


いつもの癖で隣にふっと目を向ける。


そこには何もなくカーテンからわずかにこぼれた光が照らしているだけだった。



「優…」


涙がつーっと頬を伝い真っ白で冷たいシーツへと落ちていく。



涙を一生懸命こらえながらぎゅっと目を瞑りまた深い深い眠りへと落ちていった。