海岸まで繋いだ手を離さずに歩いた。

海岸では
子供みたいに無邪気に遊んでる
大輔さんと美沙さん。


「ちょっとココに座らねぇ?」



白いパラソルがあるベンチを座した。

絢佳は首をコクンと下げたので
二人でベンチに向かった。


ベンチと言っても
背もたれのないベンチ。

俺は先に座り
脚の間に絢佳を座らせた。


「…えっ////恥ずかしいよぉ…
横に座るよ?」

逃げようとしたから
後ろからギュッと抱き締めて
絢佳の肩に頭を置いた。


そしてちゃんと聞こえるように
絢佳の耳元で言ったーーー。


『俺は…絢佳が好きだ』