自信の無さそうな蘭の声。

「お前らしくないな…
いつも自信に満ち溢れてる姿の方が
蘭らしい。」

そっと振り返ると蘭が背中から離れた。

「蘭。お前とは友達でいたいから
絢佳にも不安にさせる様な事は
しないで欲しい。」

これ以上俺たちの仲を掻き乱さないでくれ。
蘭はその場に座り込むと
大きなため息を付いた。

「暫く会わない内に
成長したのね……。
絢佳チャンが羨ましいわ。

でも。私も本気だったのよ……。
帰って来たのも 慎吾…
あなたに会うためなのは本当よ。」


蘭になんて言われようが
何にも思えない…。
頭の中では早く絢佳に会いた
とばかり考えていた。

「なに言っても、無理みたいねww」

「あぁ悪い。俺、そろそろ帰るわ」


蘭はその場から立ち上がらなかったけど
俺はコテージに向かって歩き出した。